鍼治療とは

 

鍼治療は日本よりも、米国、フランスなど西欧諸国での評価が高いのが現実です。4000年の歴史をもつこの東洋の治療法は検査も薬もなく鍼だけを使い、人間が持っている治癒力を高める物理療法で、西洋医療にない治療法として海外で大変注目されています。

 

本来、人は常に健康な状態を維持する自然治癒力を持っています。しかし、精神的なストレスや過労などでその治癒力が著しく低下した場合に鍼治療は最も効果的な治療であると言えます。自然治癒力は体を治す作用だけでなく、体にとって害のある外的環境を受け付けない作用もあります。ですから、米国ではかなり前から麻薬・アルコール中毒患者の更生や、近年では先進的な病院で鍼治療が積極的に取り入れられています。

鍼治療とは、体の不調に対して体自らが示す反応点、いわゆるツボに対して鍼を打っていく物理療法です。当院では、患部にのみ鍼をするのではなく、全身に鍼をすることで、内臓や精神面にもアプローチしていきます。また、その日の症状に合わせて治療をしていきますので、同じお客様でも日によって治療方法が違うこともあります。

 

体のメンテナンスとして定期的に通ってくれる常連のお客様も多いため、今後も末永くお客様の健康管理の一環としての鍼治療を提供していきたいと思っております。当院では、感染の心配のない最良の極細使い捨て鍼を使用しています。1995年に開業して以来麻布・六本木で25年以上の実績ですので、長い歴史のなかで受け継がれてきたハリ治療をぜひお試し下さい。

 

鍼治療の適応症

 

 

腰痛、肩こり、首の凝り、神経痛日々の疲れや血行不良で、筋肉に疲労物質が除々に溜まってきます。
そして硬くなった筋肉は神経を刺激し痛みを誘発します。ハリによってその筋肉が刺激され血行が促進し柔らかくなっていき痛みが取れていきます。
生理痛、冷え性、不妊症などの婦人科疾患全般これらの症状をお持ちの方に共通して見られる点は、体のシステムバランスが崩れていることです。
ハリ治療の特徴の一つに全身の気の流れ(エネルギー)を手足の末端まで行き届かせる作用があります。月経前症候群、生理痛の対応として月経1週間前の治療でかなりの効果が現れています。
ストレスが原因とみられる胃痛、背中の張り、不眠、不安症等背中はすべての内臓の反応が出るところです。
胃の調子が悪いときには、背中の胃の反応点が張ってきます。そこへのハリ治療によってその刺激が脳に伝わりそこから治癒力としての刺激が胃に届くことにより、胃が治癒されていきます。背中への施術によって心身ともリフレッシュされ爽快な気分になれます。
打ち身、捻挫、運動障害、五十肩治療部分への施術は回復の期間を格段に早めます。
靭帯、関節、腱などの炎症にもハリ治療は効果があります。定期的な治療によって、常に柔らかい筋肉、関節、腱の状態にすることによって、怪我の予防にもなります。

 

FAQs

 

ハリは痛くないの?
通常は痛みを感じるものではありませんが、凝りがひどかったり、筋肉が緊張している場合には多少の痛みを感じることもあります。鍼が張っている筋肉の膜を通るときが最も痛みを感じる時ですが、チクリとした程度の痛みです。ハリの太さは注射針とは比べ物にならない程細く、髪の毛の太さくらいです。鍼の太さも5種類の中で使い分けしており、その方に最適な鍼を使用しています。

 

なぜハリがいいの?
東洋医学の治療の本質は身体全体の総合的な全身治療です。本来、人の体は健康を維持する自然治癒力という機能があり、外的・内的な原因によって体が不調になった場合でも、その自然治癒力によって回復し、健康を維持していきます。しかし、体の不調がその人の自然治癒力を上回ってしまった時は休養だけではなかなか回復してくれません。

そこで、鍼という外的な物理療法によってその治癒力の機能を高め、一日でも早く体を回復させるのです。バランスを崩しやすいホルモンや神経活動を正常に保ち、血液循環を改善して免疫を高めることで病気になりにくい丈夫な体を作っていきます。
また腰痛、肩こりのような場合は、鍼の刺激により、エンドロフィンという痛みを軽減する物質が体内に生成され、同時に血行が促進され、その筋肉内の痛み成分や乳酸などの疲労物質が排出され、今まで神経を刺激していた凝りがほぐれ痛みが取れるのです。

 

ハリ治療はどのくらいの間隔で受ければいいの?
ギックリ腰のように生活に支障をきたす症状の場合は、1日おきの治療が必要です。症状が改善した後でも身体を常に良い状態に保つために月12回程度の治療を受けることをお勧めします。鍼治療は長く継続して受けることで、より治療効果が得られます。

 

 

お灸の話

 

日本では昔から健康管理の一つに灸がありました。
有名な話では松尾芭蕉は足の三里(膝下のツボ)に灸をして日本中を旅したこと。

 

また長旅をするときには「足の三里に灸の痕がない者とは一緒に旅をするな」といった逸話もあります。また、逆子治療として足の子指の際に3回のお灸治療を施すことで逆子が治ることは、当院でも実証済みです。時代は変わりましたが、その効用は捨てがたいものです。鍼と併用して行うことで、より一層治療効果が高まります。

 

FAQs

 

お灸って熱くないの?
確かに熱く感じる場合もありますが、その熱によって体が反応し、痛みや凝りが取れていくのです。お灸の熱を「気持ちいい」「心地いい」とおっしゃるお灸ファンのお客様も多数いらっしゃいます。当院ではお灸の痕が残らない施術方法をとっておりますので、どうぞ安心してお受け下さい。

 

術後の特徴
ハリ治療は体への鍼の刺激によって体を回復させる治療のため、特に慢性的な過労、肩こり、腰痛、不定愁訴などをお持ちの方々に時々見られる施術後の症状に、瞑眩(めんけん)という生理作用があります。これは体に溜まった病が一度に表に出てくる作用によって、高熱とともに全身の痛み、だるさがおこりますがこれは12日で取れます。その後は、その症状がうそのように全身がかるくなり痛みもだるさも取れ、心身ともに爽快になります。